革ジャンのカビのしみ抜き

こんにちわ、石田クリーニング松山工場 しみぬき鉄人の清本です。

沖縄は梅雨入りしたそうですね。

梅雨といえば・・・
カビが生えやすい季節です。

カビは、条件さえそろえば、どこにでも・なんにでも生えちゃいます。
もちろん衣類にも・・・

その条件と言うのは 温度・湿度・栄養(汚れなど)です。

衣類に生えるカビにもいろんな種類があります。
洗濯しただけで簡単に落ちるカビもあれば・・・
落すのが す~ごく大変なカビも・・・

やっぱり 予防が一番ですよね。

温度はなかなか自由に出来ませんから、
湿度・栄養(汚れ)をシッカリと管理するのがいいと思いますよ。

① 衣類をしまうときはクリーニングをして 栄養(汚れ)をキチンと落す。
② ナイロン包装をキチンと外して 出来れば一昼夜陰干ししてから
  タンスにしまう。
  除湿剤を入れると なお効果的です。

  クローゼットに専用エアコンをつけて 
  管理する事が出来ればいいのですが なかなかそこまでは ねえ?(笑)

さて、今日のしみぬきはそんなカビのしみぬきです。

革ジャンをしまっておいたら・・・
こんなになっちゃたそうです。


表側も・裏側も、全体にカビが生えちゃっています。

さて、どうしましょうか・・・

とりあえず、染み抜き台の上で カビが落ちるかどうかテストをします。

お客さんラッキーですよ。
テストの結果 このカビは、簡単におちるようです。

全体にカビがあるので、
ウエットクリーニング(やさしくお水で洗う)をすることにしました。

皮だって、注意して洗濯すれば お水で洗えるんですよ。

そういえば 昔 こんな面白い事がありました。

昔、ある 北陸のクリーニングの先生に言われた言葉で・・・

『ウールだって、カシミアだって、皮だって、もともとは動物の
 体の一部なんだ。』
『動物が雨にぬれて 縮んでしまうか? そんな事ないだろう?』
『だ・か・ら クリーニングでも 水で洗えない訳はないんだ!』
『細かい事は気にせず、バンバン行けっ!』

(先生・・・ それは動物が 生きているからですよ・・・)

って 突込みが頭によぎったのですが・・・
言えなかったんです(笑)

先生の論理が正解かどうかは別として、
実際 洗剤やその他 いろいろ注意をすれば、
お水でも洗濯をすることは可能なんですよ。

洗濯をしているところです。
タオルを使って カビをこすり落します。

こんな感じで キレイになりましたよ。
もちろん縮みもなく大丈夫です。

完全にカビは除去できました。
ニオイも キレイに取れて、さっぱりしました。

これから、カビが発生しやすくなるシーズンです。

予防が一番ですが、もし、カビが発生しても あきらめないで
当店にご相談くださいね。